● 3月9日〜13日の米国株は、週半ばに発表された**米CPI(消費者物価指数)**を受けて金利が上昇し、ハイテク株を中心に調整が入りました。週後半は下げ渋る展開となっています。
● 米10年国債利回りは4.31%前後まで上昇。割引率(将来の利益を現在価値に換算する金利)の上昇が、株式の上値を抑える形となりました。
● ドル/円は157円台前半で推移。金は上昇、原油は弱含みと、資産ごとに動きが分かれた1週間でした。
目次
今週の振り返り
主なイベント(JST)
- 3月11日(水):米CPI発表。インフレの根強さが意識され、金利上昇・株価下落の展開に。
- 3月12日(木):金利上昇が一服し、押し目買いが入って株価は反発。
- 3月13日(金):週末を前に利益確定売りが出たものの、指数は大きく崩れることなく週を終えました。
今週は「物価 → 金利 → 株」という、教科書的な流れが確認された週でした。
金利の現在地(米10年債利回り=割引率の目安)
- 米10年債利回り:4.31%前後(週末時点)
- 4.3%台は株式市場にとってやや重い水準で、とりわけナスダックなどグロース株への影響が目立ちます。
- 市場の関心は「いつ利下げが始まるか」よりも、むしろ「金利がこれ以上上がるかどうか」へと移っています。
株式(主要指数・週末時点)
- ダウ平均:49,050.90
- S&P500:6,885.20
- ナスダック100:24,980.65
今週の手触り(初心者の方向け)
- CPIの発表でヒヤリとする場面も
- 金利上昇を受けてハイテク株が調整
- ただし相場全体としては「大きなトレンド転換ではない」という印象です
金と原油
- 金(Gold):2,160ドル/oz インフレへの警戒感と安全資産需要を背景に上昇。
- 原油(WTI):65.90ドル/バレル 世界景気の先行きへの慎重な見方から、弱含みの展開が続いています。
為替(ドル/円)
- 1ドル=157.10円前後(週末時点)
- 米金利上昇を背景にドル高・円安基調が続いていますが、158円台手前では上値の重さも感じられます。
来週の注目ポイント
経済カレンダー(JST)
- FOMC(米連邦公開市場委員会):政策金利は据え置き予想。ただし声明文やドットチャート(金利見通し)の内容に要注目です。
- FRB高官の発言:インフレ認識がどう変化しているかが焦点。
テーマ(AI・半導体・政策など)
- AI・半導体株:金利が高止まりするなかでも、成長期待を維持できるかどうか。
- 金利動向:4.3%台が定着するか否か。
- 為替:157〜158円レンジでの攻防が続くか。
シナリオ別の見方
- 強気シナリオ:FOMCがハト派寄りの姿勢 → 金利低下 → 株価反発
- 中立シナリオ:政策が市場予想通り → 株価はレンジ内で推移
- 弱気シナリオ:インフレ警戒が強調される → 金利上昇 → ナスダック中心に調整
長期投資家の方へ
確認しておきたいこと
- 積立投資は淡々と継続。
- 金利上昇に弱い資産に偏りすぎていないか確認を。
- 円建て評価額への為替影響もチェック。
リスク管理の視点
- 金利と株価の関係を定期的に観察する習慣を。
- 為替ヘッジの方針は、相場が動く前に決めておくのが理想です。
用語メモ
- CPI:消費者物価指数。インフレを測る代表的な統計指標。
- 割引率:将来の利益を現在価値に換算するための金利のこと。
- 押し目買い:株価が下落したタイミングで買いを入れること。
- グロース株:将来の成長に対する期待が高い企業の株式。





