- 先週の米株は週トータルではやや下げたものの、金曜日には持ち直し
- FRBは9月に利下げを実施。今後の方針は経済指標次第(データ・ディペンデント)
- 政府閉鎖リスクが残っており、為替や投資家心理に影響を与えやすい状況
先週の振り返り
- 物価:PCE(FRBが重視する物価指標)は想定の範囲内となり、安心感から株価が戻る場面も
- 金利:利下げ後で長期金利は変動しやすい(上昇すれば株価の重石に、低下すれば支援材料に)
- 株式:AI・半導体関連への物色が続く一方で、割高感への警戒も見られる
- 金・原油:金は不透明感や金利低下を背景に買われやすい展開。原油は景気動向と供給要因で変動
- 為替:ドル円は米金利動向とニュースに反応。円高局面では円建て資産の評価額が目減りする点に注意
今週の注目点
- 雇用関連データ(ADP雇用統計・雇用統計)、ISM景況指数、FRB要人発言
- 政府閉鎖の行方(長引けば統計発表の遅延やリスクオフの動きにつながる可能性)
- AI・半導体関連のニュース(受注動向・供給状況など)
想定シナリオ
- 強気シナリオ:経済指標が弱めまたは落ち着いた内容となれば、金利低下から株価を下支え。ドル安ならコモディティにも追い風
- 中立シナリオ:指標が想定の範囲内なら、主要指数はレンジ相場。材料のある個別銘柄へ資金が循環
- 弱気シナリオ:インフレや賃金が予想以上に強い、または政府閉鎖が長引く場合、金利上昇で株価は重い展開に。リスク回避の動きから金や国債が買われやすい
長期投資家の基本行動
- 積立投資を継続(ドルコスト平均法で価格変動の影響を平準化)
- リバランスの基準を事前に設定(例:株式比率が±5%以上ずれたら調整)
- 定点観測する指標:米長期金利、失業率、コアPCE、ドル指数
- 為替リスクの管理:評価通貨を統一し、円ヘッジの比率をあらかじめ決めておく
- 重要イベント前は無理をしない(レバレッジは控えめに、現金余力を確保)
用語解説
- PCE(個人消費支出):FRBが政策判断で重視する物価指標。CPIより政策との連動性が高い
- 利下げ:政策金利を引き下げること。景気の下支えを目的とする
- イールドカーブ:短期から長期までの金利の並び。景気の先行きを映す「体温計」
- 政府閉鎖:予算が成立せず一部の政府機関が停止すること。経済統計の発表遅延なども発生
- センチメント:投資家心理。ニュースやイベントで短期的に変化しやすい
本記事の内容は2025年9月26日(金)の取引終了時点の情報に基づいています。最新の相場状況については、各公式発表や取引所データをご確認ください。
(免責事項)本記事は投資助言ではありません。最終的な投資判断は必ずご自身の責任で行ってください。



