ブロードコムの製品地図:AIネットワーク・カスタムチップ・VMwareは何が違う?|米国テック深掘り:ブロードコム編[4/7]

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目次

ポイントまとめ

  • ブロードコムの強みは「AIチップ」そのものではなく、**AIを束ねて動かす”周辺インフラ”**にある
  • AIネットワーク、カスタムAIチップ、VMwareは別々に見えて実は補完関係
  • 競合と比べると、ブロードコムは派手さより”抜けにくさ”で勝負している

全体像:ブロードコムの3つの製品レイヤー

ブロードコムの事業は、AI文脈では次の3層に分けて見ると理解しやすい。

  1. AIネットワーク(スイッチ/ルータ)
  2. カスタムAIチップ(顧客専用設計)
  3. インフラソフト(VMware)

ポイントは、これらが**「GPUの代替」ではなく「GPUを最大効率で使うための土台」**であることだ。

レイヤー①:AIネットワーク(最重要)

提供価値

  • 大量のGPUを**1つのAIクラスタとして束ねる”道路”**の役割
  • 学習・推論時のボトルネック(通信遅延)を減らす

主力製品

  • Tomahawk:超高速AIスイッチ
  • Jericho:大規模データセンター向けルーティング
  • Thor / NIC系:GPUとネットワークの接点

主な競合

  • NVIDIA(InfiniBand / Spectrum)
  • Marvell(Ethernet系)

ブロードコムの立ち位置

  • Ethernet系で圧倒的シェア
  • **「NVIDIA製GPU+Broadcom製ネットワーク」**という組み合わせが主流
  • GPUベンダーに依存しない中立性が強み

レイヤー②:カスタムAIチップ(静かに伸びる柱)

提供価値

クラウド事業者向けに、用途特化型AIアクセラレータを設計する。汎用GPUより消費電力とコストを抑えられるケースがある。

位置づけ

  • NVIDIAのGPUと正面衝突はしない
  • 「全部GPUでやるほどではない処理」を担う

主な競合

  • NVIDIA(GPU)
  • AMD(Instinct系)
  • 自社設計(Big Tech内製)

ブロードコムの強み

  • 長年の通信・SoC設計ノウハウ
  • 「顧客と一体で作る」前提のビジネスモデル
  • 派手さはないが、契約が長期化しやすい

レイヤー③:VMware(企業内AIの入口)

提供価値

  • 企業データセンターの標準インフラ
  • クラウドだけでなく、オンプレ/ハイブリッド環境でAIを回す基盤

VMware × AI

  • VMware Cloud Foundation
  • Private AI(企業データを外に出さずAI活用)

主な競合

  • パブリッククラウド(AWS / Azure / GCP)
  • Red Hat / OpenShift

ブロードコムの狙い

「AIは全部クラウドで」ではない世界観を描き、規制・セキュリティ・コスト重視の企業需要を囲い込む。

競合マップで見る立ち位置

領域NVIDIABroadcomその他
GPU本体AMD
AIネットワークMarvell
カスタムチップ内製
企業インフラ◎(VMware)Red Hat

👉 正面衝突を避け、不可欠な部分を押さえる戦略

伸びる条件 / 止まる条件

伸びる条件

  • GPUクラスタの大型化が続く
  • 企業が「クラウド一辺倒」から見直し
  • AI投資が効率・コスト重視フェーズに入る

止まる条件

  • GPU+ネットワークが完全に垂直統合される
  • AI投資が短期で急減速
  • VMware顧客の大量離脱

サテライト視点での位置づけ

ブロードコムは**「AIの主役」ではなく「AIが止まらないための裏方」だ。NVIDIAの成長が続く限り、「一緒に使われる確率が高い」企業**である。

サテライト枠としては、ボラティリティは比較的低めで、収益の見通しが立てやすいという特徴を持つ。

1ステップ実務

Broadcom公式サイトのProducts → Networking / Custom Silicon / VMwareを開き、「どの製品がGPUと一緒に使われるか」を意識して**「主役ではなく接続点」を探す視点**で眺めてみよう。

https://www.broadcom.com/products

免責

本記事は情報提供を目的としたものであり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。投資判断は必ずご自身の責任で行ってください。

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この記事を書いた人

“守りは投資信託、攻めは米国テック”。そんなコア・サテライトで
ムリなく増やす方法を発信しています。新NISA×積立×仕組み化で、
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