- 3月2日〜6日の米国株:週後半に発表された米雇用統計を受けて金利がやや上昇し、ハイテク株を中心に小幅な調整が入りました。ただし、株価指数全体で見ると大きく崩れる場面はありませんでした。
- 米10年国債利回りは4.24%前後:割引率(将来の利益を今の価値に換算するときに使う金利)が上昇したことで、株価の上値が抑えられる展開となりました。
- ドル/円は156円台後半:金は底堅く、原油は弱含みと、資産ごとに方向感が異なる一週間でした。
今週を振り返って
目次
主なイベントの流れ
3月3日(火) 前週の流れを引き継いで、落ち着いたスタートとなりました。
3月5日(木) 雇用統計の発表を翌日に控え、様子見ムードが漂いました。
3月6日(金) 米雇用統計が発表され、雇用の底堅さが改めて確認されました。これを受けて金利が上昇し、株価は一時下押しされました。
今週も基本の構図は「雇用 → 金利 → 株」でした。景気が強いほど利下げ期待が後退するというジレンマが、改めて意識された一週間です。
金利の水準感
週末時点の米10年債利回りは4.24%前後で着地しました。4%台前半はまだ株式市場が耐えられる水準ですが、4.3%に近づいてくるとハイテク株にはやや重荷になります。市場は引き続き「最初の利下げはいつか」を探り続けています。
株式市場(週末時点の数値)
- ダウ平均:49,180.55
- S&P500:6,912.40
- ナスダック100:25,240.90
雇用統計後に一度調整が入ったものの、下げ幅は限定的でした。全体的には「高値圏での踊り場」といった印象の一週間です。
商品・為替
- 金(Gold):2,145ドル/oz インフレへの警戒感や分散投資の需要を背景に、底堅い動きが続きました。
- 原油(WTI):66.20ドル/バレル 景気減速への懸念から、やや弱含みの展開となりました。
ドル/円:週末時点で1ドル=156.70円前後。米金利の上昇がドルを支える一方、急激な円安には向かわず、レンジ内での推移が続きました。
来週の注目ポイント
- 米CPI(消費者物価指数):今月最大の注目イベントです。インフレの方向感を見極めるうえで欠かせない指標です。
- FRB高官の発言:雇用と物価をどう評価しているか、その言葉づかいに注目しましょう。
- AI・半導体株:高値圏での持続力をどう評価するか。
- 金利動向:4.2%台が維持されるかどうか。
- 為替:156円台のレンジが続くかどうか。
来週のシナリオ別の見通し
- 強気:CPIが落ち着いた数字になれば、金利低下→株価上昇の流れへ。
- 中立:雇用が強く物価も安定していれば、株はレンジ相場が続きそうです。
- 弱気:インフレが再燃すれば、金利上昇→ナスダックを中心に調整入りも想定されます。
長期投資家の方へ
相場が動いている時ほど、基本に立ち返ることが大切です。
- 積立投資は継続しましょう。一時的な調整に惑わされないことが長期運用の鉄則です。
- ハイテク株への集中度を改めて確認してみましょう。
- 円建てでの評価額も含め、全体のポジションを整理しておくと安心です。
- 金利と株価の関係は、定期的に確認する習慣をつけておきましょう。
- 為替ヘッジについては、相場が動く前に方針を決めておくことが重要です。
用語解説
- 雇用統計:米国の雇用状況を示す最重要統計。FRBの政策判断に直結します。
- 割引率:将来の利益を現在の価値に換算するための金利。金利が上がると株の割高感が増します。
- 踊り場:上昇トレンドの中で、一時的に横ばいになる状態のこと。
- レンジ相場:一定の価格帯の中で上下を繰り返す相場のこと。方向感が出にくい状態です。
【免責事項】
本稿は一般的な情報提供を目的としており、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。投資に関する最終的なご判断は、ご自身の責任のもとでお願いいたします。





