- 2月9日〜13日の米国株は、週半ばの米CPI(消費者物価指数)発表をきっかけに金利が上昇し、ハイテク株が調整しました。週後半は下げ渋る展開となっています。
- 米10年国債利回りは4.35%前後まで上昇。割引率の上昇がグロース株の重しとなりました。
- ドル/円は158円台まで円安が進行。金価格は上昇、原油価格は軟調と、資産間で方向感が分かれた一週間となりました。
今週の振り返り
目次
主な出来事(日本時間)
- 2月11日(水):米CPI発表。市場予想をやや上回るインフレ率と受け止められ、金利が急上昇し株価が下落しました。
- 2月12日(木):金利上昇が一服し、押し目買いが入りました。
- 2月13日(金):週末を前に利益確定売りが出ましたが、指数は大きく崩れることなく終了しました。
今週は典型的な「物価→金利→株価」という連鎖がはっきりと見えた週でした。
金利の動向
米10年国債利回り:4.36%前後(週末時点)
- 4.3%台は、株式市場にとって心理的にやや重い水準です。
- 市場は「利下げが遠のくのではないか」という点に敏感に反応しています。
株式市場
主要指数(週末時点)
- ダウ平均:48,720.60
- S&P500:6,865.80
- ナスダック100:25,120.45
今週の市場の雰囲気
- CPI発表で市場は一時的に動揺しました
- ナスダック100は金利上昇に最も敏感に反応しました
- ただし、下値では買いも入っており、市場が「崩壊」するような状況ではありません
コモディティ
- 金:2,110ドル/oz — インフレ懸念と安全資産需要により上昇
- 原油(WTI):67.40ドル/バレル — 景気減速懸念から上値の重い展開が続いています
為替
ドル/円:158.30円前後(週末時点)
- 米金利上昇に伴い、ドル高・円安が進行しました
- 158円台は心理的な節目であり、当局の発言リスクも意識される水準です
来週の注目ポイント
重要な経済指標
- 米小売売上高:消費の強さがインフレの持続につながるかどうかが焦点です
- FRB高官発言:CPIの結果をどのように評価するかに注目が集まります
注目のテーマ
- グロース株と金利:4.3%台の金利水準が定着するようであれば、銘柄選別の動きが強まる可能性があります
- 景気敏感株:インフレと景気のバランスが引き続き焦点となります
- 為替:158円台が定着するのか、それとも反落するのかが注目されます
想定シナリオ
- 強気シナリオ:次回の物価指標が落ち着く → 金利が低下 → 株価は反発
- 中立シナリオ:金利が横ばい → 株価は高値圏でのレンジ相場
- 弱気シナリオ:インフレが再加速 → 金利が上昇 → ナスダックを中心に調整が拡大
長期投資家の方へ
確認しておきたいこと
- 積立投資は継続しましょう
- 金利上昇の影響を受けやすい資産の保有比率を確認しましょう
- 為替変動による円換算評価への影響を点検しましょう
リスク管理のポイント
- 為替・金利・株価の動きをセットで観察することが大切です
- テック株への過度な集中を避け、分散投資を心がけましょう
用語解説
- CPI(消費者物価指数):インフレを測る代表的な指標です
- 割引率:将来の利益を現在の価値に換算する際に用いる金利のことです
- グロース株:将来の成長期待が高い企業の株式のことです
- 安全資産:市場が不安定な時に買われやすい資産(金など)のことです
免責事項
本記事は一般的な情報提供を目的としたものであり、特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任において行ってください。





