今週のポイント
1月19日〜23日の米国株式市場は、週の中頃に地政学リスクや関税への懸念から株価が下落したものの、週後半にかけてリスクが後退し反発しました。結果として主要3指数とも小幅安で週を終えています。
米10年債利回りは引き続き4%台前半で推移。利下げ観測とインフレ警戒が入り混じり、やや方向感に乏しい展開となりました。
ドル円相場は円安基調が続いていますが、やや軟化しやすい流れも見られました。また、金価格が強含むなど、安全資産への資金シフトも確認された一週間でした。
今週の振り返り
主な出来事
1月20日(火)
トランプ大統領による対欧州関税の強硬姿勢を背景に株価が急落。S&P500は週間で最も大きな下落を記録する場面がありました。
1月22日(木)
関税懸念が和らぐ動きや経済指標の発表を受けて、株価は反発。特に主要テック株が相場全体を下支えしました。
1月23日(金)
週末はもみ合いの後、小幅に引けました。市場全体では依然として慎重なセンチメントが続いています。
金利動向
今週の米10年国債利回りは、おおむね4.15〜4.25%のレンジで推移しました。利下げ観測とインフレリスクのせめぎ合いが続き、株式市場にとっては不安定要因となっています。
主要指数(1月23日時点)
- ダウ平均:44,045.19(週間 −0.5%)
- S&P500:6,008.47(週間 −0.4%)
- ナスダック総合:19,570.26(週間 −0.3%)
相場の雰囲気
週の中頃に急落し、その後反発するという「揺れ動く相場」となりました。地政学リスクや通商問題が投資家心理に強く影響を与えています。高値圏では利益確定売りと安全資産への資金シフトが同時に見られる展開でした。
商品市場の動き
金(Gold)
1オンスあたり約1,950〜2,000ドル前後で推移。地政学リスクや安全資産需要から堅調な値動きとなりました。
原油(WTI)
1バレルあたり約68〜70ドル付近。週の中頃に下押しされたものの、週末にかけて持ち直しています。
為替相場(ドル円)
1ドル=約156.5〜157.5円前後で推移。円安基調は継続していますが、株安局面では円が安全資産として買われる場面も見られました。
来週の注目ポイント
重要イベント
企業決算発表
Apple、Microsoft、Metaなど主要ハイテク企業の第4四半期決算が本格化します。
FRB金融政策
次回FOMCを前に、要人発言や経済データへの市場の反応が高まることが予想されます。
注目テーマ
AI・ハイテク株
収益性が市場全体を牽引する力として注目されています。
地政学・貿易リスク
関税政策や欧州情勢の動向が、引き続き投資家心理を左右しそうです。
金利見通し
利下げ論と据え置き論の綱引きが続いており、金利の変動が株価に波及する可能性があります。
今後のシナリオ
強気シナリオ
主要企業の決算が予想を上回れば、テック株主導で指数が上昇する可能性があります。
中立シナリオ
経済データや政策が予想通りなら、レンジ相場が続くでしょう。
弱気シナリオ
関税問題や地政学リスクが再燃すれば、リスクオフの動きで株安・金高となる可能性があります。
長期投資家の視点
基本的な行動指針
- 積立投資の継続:短期的な変動に惑わされず、長期的な視点を保ちましょう
- セクター分散:テック株一辺倒を避け、バランスの取れたポートフォリオを心がけましょう
- 為替・金利の確認:円換算での評価も定期的にチェックしましょう
リスク管理のポイント
- 評価通貨の統一:為替の影響を含めた損益を正確に把握しましょう
- ヘッジ比率の設定:ドル円、金利、株価の変動リスクを一定の基準で管理しましょう
用語解説
割引率
将来の利益を現在価値に換算する際に使う金利のこと。
地政学リスク
政治や外交の不確実性が市場に与える影響。
押し目買い
価格が下がったタイミングで買う投資行動。
安全資産
市場が不安定な時に買われやすい資産(金や国債など)。
レンジ相場
一定の値幅の中で上下を繰り返す相場。
免責事項
本稿は一般的な情報提供を目的としており、特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。投資判断は必ずご自身の責任で行ってください。







