● 12月22日〜26日の米国株はクリスマス休暇で参加者が少なく、薄商いのなか小動き。主要指数は高値圏を維持しています。
● 米10年国債利回りは4%台前半で落ち着いた推移。年末特有の需給環境で、明確な方向感は出にくい状況です。
● ドル/円は円安基調を維持していますが、年末の流動性低下により小さなニュースでも動きやすい週となっています。
目次
今週の振り返り
主なイベント(JST)
- 12月22日(月):週明けは前週の流れを引き継ぎ、米株は静かなスタートとなりました。
- 12月24日(水):米国市場はクリスマス・イブで短縮取引。積極的な売買は見られませんでした。
- 12月25日(木):クリスマス休場。
- 12月26日(金):取引再開も参加者は限定的で、指数は小幅な上下にとどまりました。
今週は「材料がない」こと自体が材料でした。年末特有の静けさが市場全体を覆った一週間となりました。
金利動向(米10年債=割引率の代表指標)
- 米10年国債利回りは4%台前半でほぼ横ばいの推移。
- 年末は新規の大きな債券取引が出にくく、水準よりも「年明けにどう動くか」を見極める局面です。
- 割引率が安定していることで、株式市場にとっては安心感のある環境が続いています。
株式市場(指数動向と市場の雰囲気)
- 主要指数(週末時点)
- ダウ平均:高値圏で横ばい
- S&P500:年初来高値圏を維持
- ナスダック100:AI・テック株が底堅く、下値は限定的
- 市場の雰囲気:
- 上昇も下落も「勢い不足」
- 利益確定売りは出にくく、押し目買いも控えめ
- 「年を越すまで待つ」ムードが支配的
金と原油(安全資産とインフレ期待の指標)
- 金(Gold):株式市場が落ち着いているため大きな買いは入らず、レンジ内での推移。
- 原油(Crude Oil):需給材料に乏しく小動き。年末の薄商いが影響しています。
- コモディティ全体では、景気やインフレを強く織り込む動きは見られませんでした。
為替(ドル/円の動向と注意点)
- ドル/円は円安水準を維持しています。
- ただし、年末は流動性が低いため、通常なら無視されるようなニュースでも値が飛びやすい点には注意が必要です。
- 円建てで資産を評価している投資家は、「年末の一時的な為替変動」に過度に反応しないことが大切です。
来週の注目ポイント
経済指標カレンダー(JST)
- 年末年始のため重要指標は少なめです。本格的な材料は年明けに持ち越しとなります。
- 米国市場は年末最終取引日に向けて、ポジション調整と帳尻合わせが中心となる見込みです。
注目テーマ
- 年明け相場に向けた準備局面:
- 金利は上がるのか、下がるのか
- AI・テック株の高値水準は維持されるのか
- 為替:年明け最初の動きが、その年の「初動」として意識されやすい傾向があります。
シナリオ別の見通し
- 強気シナリオ:年末を無難に通過 → 年明けに買いが入りやすく、リスクオン相場が再開
- 中立シナリオ:材料不足のまま年越し → 1月の経済指標待ちで様子見ムードが継続
- 弱気シナリオ:年末・年始の薄商いで急変動 → 一時的な調整局面が訪れる可能性
長期投資家が考えるべきこと
年末にやっておきたいこと
- 年内の売買は無理に行わず、記録整理と今年の振り返りに時間を使う
- 年初に向けた資産配分の再確認(リバランス計画の検討)
- 来年注目したい経済指標やテーマの整理
リスク管理のポイント
- 年末年始は突発的な値動きに備え、ポジションを軽くする選択肢も検討する
- 為替・金利・株式を一体として見る視点を忘れない
用語解説
- 薄商い:市場参加者が少なく、売買量が少ない状態のこと
- 割引率:将来の利益を現在価値に換算する際に使う金利
- 短縮取引:祝日前などで取引時間が短くなること
- 流動性:売りたいときや買いたいときにスムーズに取引できるかどうかの度合い
免責事項
本稿は一般的な情報提供を目的としており、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任において行ってください。





