今回紹介する本は、NISA・iDeCo・インデックス積立を続けるための土台を教えてくれる一冊です。『バビロンの大富豪』の要点をサクッと要約し、実務に落とし込んでいきます。テクニック本ではなく原則の本ですが、この原則が崩れると積立は長続きしません。
3行要約
- 給与の1/10を先取りして「まず自分に支払う」
- 支出を選別し、残りを複利で働かせる
- うますぎる話には手を出さず、長期・分散・低コストで守り切る
要点まとめ(先に全体像)
- 先取り貯蓄:給与日に自動で取り分ける(5〜10%からでOK)
- 支出の選別:固定費→変動費の順で削り、余剰分は積立へ
- 複利で働かせる:全世界/米国インデックスの定額積立が基本
- 守りの型:分散投資・上限設定・年1回の点検。高利回り話には要注意
- 人的資本:健康・学び・仕事のスキルアップにも投資する
記事
1. まず自分の財布を太らせよ ― 先取りが性格を超える
物語の最初にして最大の教えが**「収入の1/10は先に自分のもの」**です。
“残ったら貯める”では永遠に残りません。仕組み化してしまうのが勝ち筋です。
- 実務対応:給料日の翌営業日に新NISAの自動積立を設定(5〜10%)
- 迷ったら:金額ではなく比率で固定。昇給時に自動で増えます
2. 欲望の選別 ― 支出は意思決定の練習台
欲望は無限だからこそ、固定費から削るのが効果的です。
通信費・保険・サブスク・住居費の4点を点検し、浮いた分は積立比率アップへ。
- 実務対応:30分で固定費の棚卸し。その場で解約/プラン変更まで完了させる
3. お金に働かせよ ― 長期・分散・低コストの3点セット
“増やす”はギャンブルではありません。時間×分散×低手数料が本質です。
全世界/米国インデックスに定額で積み立て、複利を味方につけましょう。
- 実務対応:積立は同額・同日・同ファンドで固定し、迷いを排除
- 補足:暴落時は口数が多く買えるセール期間。画面を閉じるのが最適解です
4. 守りを固めよ ― うますぎる話から距離を取る
高利回り・今だけ・限定――これらは典型的な危険サインです。
物語でも”賢者に学べ”と繰り返されます。私たちはルールで身を守ります。
- 実務対応:資産配分の上限を決めてメモ化 / 年1回だけ点検(リバランスは自動で)
5. 将来の収入を太くする ― 人的資本こそ最大の資産
本書は”稼ぐ力”も重視しています。健康・学習・人間関係は最高の投資先です。
金融投資と同じく、小さな習慣を設計すれば着実に伸びていきます。
- 実務対応:年1テーマの学び / 週2回の運動 / 睡眠ルーチンを習慣化
実務チェックリスト(今日やる5つ)
- 新NISAに**毎月自動積立(手取りの5〜10%)**を設定
- 通信費/保険/サブスクの固定費3点を30分で点検
- 積立は同額・同日・同ファンドで固定(迷わない仕組み作り)
- 年1回だけ点検と決める(暴落時は見ない)
- 家族にも原則を一枚のメモで共有(家計と投資の方針)
よくある質問(FAQ)
Q. 10%がきついです
A. 1〜3%で開始し、昇給・ボーナス時に引き上げましょう。ゼロより1が大切です。
Q. 暴落が怖いです…
A. 積立は口数を増やすチャンスです。ルールは「見る回数を減らす」こと。年1点検のみで十分。
Q. 個別株や話題のテーマ株は?
A. コアは長期インデックスで。やるならサテライトとして5〜10%上限で楽しみましょう。
まとめ
『バビロンの大富豪』は、先取り→選別→複利→守り→人的資本という
“お金の型”を、物語を通じて脳と習慣に染み込ませてくれる本です。
投資の成否は、銘柄選びより続ける仕組みでほぼ決まります。
購入リンク(広告)
- 『バビロンの大富豪』を確認する(広告)
バビロンの大富豪 「繁栄と富と幸福」はいかにして築かれるのか [ ジョージ・S.クレイソン ] 価格:1650円 |
(免責事項)本記事は投資助言ではありません。最終的な投資判断はご自身の責任にてお願いいたします。