● 1月5日〜9日の米国株は、年初の資金流入と米雇用統計を消化する週となった。前半は堅調に推移したものの、後半は利益確定売りでやや調整。
● 米10年国債利回りは4.1%前後で推移し、金利の方向感を探る展開が続いている。
● ドル円は156円台後半で推移。金は堅調な一方、原油は需給懸念から伸び悩み、資産クラス間の温度差が意識された週となった。
目次
今週の振り返り
イベントの動き(JST)
- 1月5日(月):年初の資金流入で株式市場は上昇スタート。ハイテク・AI関連が相対的に強い動き。
- 1月8日(木):雇用統計発表を控えて様子見ムードが広がる。主要指数は高値圏で小動き。
- 1月9日(金):米雇用統計の発表を受けて金利と為替が反応。株式は一時下押したものの、引けにかけて落ち着きを取り戻した。
金利の動向(米10年国債=割引率の代表)
- 米10年債利回り:4.12%前後(週末時点)
- 年初の経済指標を受けて、利下げ時期への思惑が交錯。水準そのものよりも「ここから上がるのか下がるのか」という方向性が株価の材料となっている。
株式市場(主要指数・週末時点)
- ダウ平均:48,920.15
- S&P500:6,915.30
- ナスダック100:25,780.40
相場の雰囲気
- 前半:年初資金の流入とAI期待で上昇
- 後半:雇用統計発表後の利益確定売り
- 全体として「強気だが一直線ではない」年初らしい値動きとなった
商品市場(金と原油)
- 金(Gold):2,065ドル/oz
- 金利が落ち着いていることと、先行き不透明感から底堅い動き。
- 原油(WTI):72.10ドル/バレル
- 需要見通しへの慎重姿勢から上値は重く、レンジ内での推移。
為替(ドル円)
- 1ドル=156.80円前後(週末時点)
- 米金利が高止まりする中で円安基調は継続。ただし年初はポジション調整も入りやすく、急変動には注意が必要。
来週の注目ポイント
重要な経済指標(JST)
- 米CPI(消費者物価指数):年初最大のイベント。金利・株式・為替が同時に動きやすい。
- FRB高官発言:雇用・物価をどう評価するかが焦点。
注目テーマ
- AI・ハイテク:年初ラリーが続くのか、それとも一服するのか。
- 金利動向:4%台前半を維持できるかが株式市場の安心材料。
- 為替:156〜158円のレンジをどう抜けるか。
想定シナリオ(条件分岐)
- 強気シナリオ:CPIが落ち着く → 金利低下 → グロース株主導で上昇
- 中立シナリオ:CPIが予想通り → 株式はレンジ相場、テーマ別の物色が中心
- 弱気シナリオ:インフレ再加速 → 金利上昇 → 高値圏の株式に調整圧力
長期投資家の行動指針(一般論)
やるべきこと
- 年初でも積立投資は通常運転で継続。
- 上昇した資産の比率を確認し、必要に応じて年初のリバランスを検討。
- 重要指標発表後の初動を冷静に観察。
リスク管理
- 為替・金利の同時変動に注意。
- 特定テーマ(AI関連など)への集中度を定期的に点検。
用語解説
- 雇用統計:米国の雇用状況を示す重要な経済指標。
- 割引率:将来の利益を現在価値に換算する際に用いる金利。
- 年初ラリー:年の初めに株価が上昇しやすい傾向のこと。
- レンジ相場:一定の値幅で上下を繰り返す相場展開。
免責事項
本稿は一般的な情報提供を目的としており、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任で行ってください。






