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今日の3ポイント(2025年12月13日 JST)
● 12月8日〜12日の米国株は、FOMC(金融政策会合)を前に様子見ムードが強まり、指数は高値圏で小動きとなった。
● 米10年国債利回りは4%前後で安定。割引率が落ち着いたことで、株式市場の大きな重石にはなっていない。
● ドル/円は円安水準を維持、金・原油は方向感に欠け、年末らしい静かな相場が続いた。
今週の振り返り
イベントの動き(JST)
- 12月8日(月):週初は前週の流れを引き継ぎ、米株は小幅高でスタート。
- 12月10日(水):米国の物価関連指標を受けて、インフレ再燃への警戒感と利下げ期待が綱引き状態に。
- 12月12日(金):FOMCを翌週に控え、積極的な売買は手控えられ、指数は小動きで引けた。
金利の動き(米10年=割引率の代表)
- 米10年国債利回りは4%前後で横ばい推移。
- 金利が落ち着いていることで、株式市場にとっては安心材料となっているが、同時に次の材料待ちの状態でもある。
- 市場は水準そのものよりも、**FOMC後に金利がどちらに動くか(方向性)**を重視している様子。
株式市場(指数と主なテーマ)
- 主要指数(米国金曜引けベース)
- ダウ平均:高値圏でもみ合い。景気敏感株は様子見姿勢。
- S&P500:年初来高値圏を維持しつつ、小幅な上下動。
- ナスダック100:AI・テック株は強弱まちまちで、指数全体は横ばい。
- 市場の雰囲気:
- 「上がりたいが材料が足りない」といった感じ
- 年末・FOMC前でポジション調整が中心
- 大きなリスクオフではないが、積極的なリスクオンでもない微妙な空気感
金と原油(安全資産/期待インフレの鏡)
- 金(Gold):金利が落ち着いているため下値は堅いものの、株が崩れないため大きくは買われていない。
- 原油(Crude Oil):需要見通しと地政学リスクの綱引きで、レンジ内での推移が続く。
- コモディティ全体としては「インフレ再燃を強く織り込む動き」は見られなかった。
為替(ドル/円と円建て評価)
- ドル/円は円安水準を維持。
- 米金利が安定している間はドルが下がりにくく、日本の投資家にとっては円建て評価が支えられる状況が続いている。
- ただし、FOMC後の金利・為替の同時変動には要注意。
来週の注目ポイント
経済カレンダーの要所(JST)
- FOMC(米連邦公開市場委員会):政策金利据え置きが大方の予想だが、声明文とパウエル議長の記者会見が焦点に。
- FRBメンバーの発言:利下げ時期やインフレ認識に変化が見られるか。
- 年末に向けた需給要因:機関投資家のリバランスや利益確定売りの動き。
主なテーマ
- 金融政策:利下げの「時期」に関するヒントが出るかどうかがカギ。
- AI・テック株:高値圏での評価が維持できるか、年末の利益確定売りが出るか。
- 為替:金利と連動したドル/円の動きは、日本の投資家にとって引き続き重要な要素。
シナリオ別の展開(条件分岐で考える)
- 強気シナリオ:FOMCがハト派的(利下げに前向き)な内容 → 金利低下 → グロース株主導で株高へ。
- 中立シナリオ:想定どおりの内容 → 金利・株ともに大きな変化なく、そのまま年末相場へ移行。
- 弱気シナリオ:インフレ警戒が強調される → 金利上昇 → 高値圏の株に調整圧力。
長期投資家の行動指針(一般論)
やるべきこと
- 定期積立の継続:年末の静かな相場でもペースを崩さない。
- 年内のリバランス確認:大きく上昇した資産の比率を点検しておく。
- 重要イベント後の観察:FOMC後の市場の”初動”を冷静に見守る。
リスク管理のポイント
- 為替と金利の同時変動に備える。
- 年末は流動性が低下しやすいため、急な値動きに過剰反応しない。
- 株式だけでなく、債券・現金も含めた資産配分全体を意識する。
用語解説
- FOMC:米国の金融政策を決める会合。金利や市場の方向性に大きな影響を与える。
- 割引率:将来の利益を現在価値に換算する際に使う金利。株価評価の前提となる重要な指標。
- ハト派/タカ派:金融政策において、緩和に積極的(ハト派)か、引き締めを重視(タカ派)かという姿勢の違い。
- リバランス:資産配分が偏った際に、元のバランスに戻す調整作業。
免責事項
本稿は一般的な情報提供を目的としており、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。投資判断は必ずご自身の責任で行ってください。





