触らない仕組みをつくる

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目次

3行でわかる要点

  • 投資は「触らない仕組み」を作ることで続けやすくなります
  • ルールを紙に書いておくと、感情に流されにくくなります
  • 見る頻度を減らして「放置力」を育てることが重要です

まず押さえておきたい4つのポイント

  • 心の前提:「長期で見れば波は平らになる」という考え方を持つ
  • 行動テンプレート:自分なりの対応ルールを決めておく
  • チェック頻度:月1回・年1回などのルールを作る
  • 触らない環境:物理的にも心理的にも手を出せない仕組みを作る

なぜ「触らない仕組み」が必要なのか?

「投資を始めても続けられるか不安です」

これは多くの初心者が抱える悩みです。実際、最初はモチベーションが高くても、相場の上下に心が揺れて「やめたくなる瞬間」が必ず訪れます。

投資は短期間で成果を追うものではなく、数年から数十年という時間をかけて資産の成長を見守る行為です。だからこそ、気持ちを安定させる「仕組み」が欠かせません。

1. 心の前提をつくる

まず大切なのは「短期の値動きはノイズ(雑音)」と考えることです。毎日の価格変動に一喜一憂していては、冷静な判断ができなくなってしまいます。

心の中に「長期で見れば波は平らになる」という前提を置くことで、日々の値動きに振り回されにくくなります。この考え方は投資を続ける上での土台となります。

2. 行動テンプレートを決めておく

「もし市場が大きく下がったらどうするか?」「急に上昇したらどう対応するか?」をあらかじめ決めておくと安心です。

例:

  • 下落時のテンプレート:「今は何もしない。○ヶ月後の定期点検まで待つ」
  • 上昇時のテンプレート:「浮かれずに冷静を保つ。投資額の変更は年1回の見直しまで待つ」

これらを自分の言葉で紙やスマホのメモに書き残しておくと、いざという時に効果を発揮します。

3. 見る頻度を減らす

口座残高を毎日チェックしていると、必要以上に感情が揺さぶられます。おすすめは「月1回」または「年1回」の確認ルールを作ることです。

具体例:

  • 毎月の給料日に1回だけ残高を記録する
  • 年1回、決まった日に投資状況全体を振り返る
  • 普段は口座にログインしない

見る頻度を減らすだけで、無駄な売買への誘惑や不必要な不安感を大きく減らすことができます。

4. 触らない環境をつくる

「触らない環境」とは、心理的にも物理的にも「うっかり手を出してしまう」ことを防ぐ仕組みのことです。

具体的な方法:

  • 積立投資を自動引き落としに設定する
  • 生活費の口座と投資用口座を完全に分ける
  • 投資アプリの値動き通知をOFFにする
  • 投資関連のニュースを頻繁にチェックしない

こうした環境を整えることで「気づいたら投資が続いていた」という理想的な状態を作ることができます。

5分でできるチェックリスト

  • □ 下落時・上昇時の行動テンプレートを書き出した
  • □ 残高をチェックする頻度を「月1回」「年1回」などに決めた
  • □ 投資口座と生活費口座を分けた
  • □ 投資アプリの通知設定をOFFにした

よくある質問

Q1. 毎日チェックしてはいけないのでしょうか? A. 禁止というわけではありませんが、感情に左右されやすくなります。特に初心者の方は、見る頻度を減らした方が投資を続けやすくなります。

Q2. 「触らない環境」は必ず作る必要がありますか? A. 必須ではありませんが、多くの人が「ついつい売買してしまう」誘惑に負けがちです。仕組みで事前に防いでおく方が安全です。

Q3. 市場が大きく下落した時はどう対応すれば良いですか? A. 事前に決めておいたテンプレートを読み返すことをおすすめします。焦って行動するよりも「様子を見る」ことが、結果的に有利に働くことが多いです。


(免責事項)本記事は投資助言ではありません。最終的な投資判断は必ずご自身の責任で行ってください。

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この記事を書いた人

“守りは投資信託、攻めは米国テック”。そんなコア・サテライトで
ムリなく増やす方法を発信しています。新NISA×積立×仕組み化で、
迷わず続けるための手順をシンプルに。

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